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リュノスが目を開けるとそこは転送される前の場所に立っていた
もちろん、自分の足下には魔法陣が光を放っている
「戻ってきたのか・・・・」
リュノスはポツリと呟いた
《では早速やるかの?》
フォレストラルの声が響く
「あぁ」
リュノスはラクーンを陣内から下がらせると剣を抜き、刃を下に向けた
「我は龍の印を封結する者、リュノス・クラインブルーの名のもと今ここに!」
リュノスがそう唱えると、魔法陣、龍の印の中心に剣を刺した
―カッ―
リュノスが刺した瞬間、龍の印は一層に光だして回る
「ッ・・・!」
リュノスの身体の痛みが走り片膝をつく
「キューン・・・」
ラクーンが心配そうにリュノスを見ていた
しばらくすれと龍の印は回りながら小さくなっていき完全に消えていった
「ふぅ・・・・」
リュノスは剣を抜き、鞘に戻して立ち上がった
《ご苦労じゃったの・・・》
「あぁ・・・」
リュノスは疲れた顔でフォレストラルに答えた
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