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春。
私の名前は白石佳奈。氷帝学園２年ﾃﾆｽ部。
入学式で部活勧誘する人は多い。だけど私が入っているﾃﾆｽ部はそんなことしない。
しなくてもｳｻﾞいくらいに人が来る。ﾃﾆｽができなくても平気で入部届を出しにくる。
今日もそいつらの相手をしなくてはならない。
「すいませ～ん☆ﾃﾆｽ部に入部したいんですけど～」
……来た。
「経験は？」
「ないですけど～」
「弱いやつを育てる場所じゃないから。失礼」
「はぁ～？何ｱﾚｯ」
どうせ用があるのは男子ﾃﾆｽ部なくせに。
「自分はっきり言うなぁ」
「忍足先輩！」
「ま、本当のことだがな」
「…跡部先輩」
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