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カノン
「早く来させてよ!」
チリン、と音が鳴る。
美音
「ここはどこですか……?」
桐倉
「知らんわ!なんか麻薬でも誰かバラまいたんちゃう?」
美音
「そっ、そんなぁ……」
カノン
「何。ねぇ、そこの名もなき旅人」
フェイ
「名前はあるぜ?」
カノン
「どうでもいいわよっ!何よ、この無礼なのは!いきなりこの世界を幻で片づけたし!」
フェイ
「まあ、世界の構造違うし」
カノン
「とりあえず!あたしは姫!そこの5人は庶民!立場はあたしが上なの!」
ルゥナ
「姫様、それはいささか強引に突き進んでおります。姫という立場だからこそ、指揮をとり教えて差し上げるのです」
舞加
「ねぇ、澪」
澪
「どうした?」
舞加
「これは幻なの?」
澪
「解らない。ただ――」
(手を口元につけ悩む)
「麻薬とかではないのは確かだ。これは、なんだか不思議な扉を開けたみたいだ」
カノン
「そこのザワザワしている人間界から来た人間たち!よーく、聞きなさいよ!」
(咳払いをし、胸をはって)
「あたしはカノン・ローズヴェルト!この国の姫。つまり、貴方たちにはあたしの言うことを聞かないといけなくて(ユラチェに飛び乗られ)った!こら!ユラチェ!」
ユラチェ
「カノンの言う事聞いたらみんな大変だよ~♪ただ観察したって楽しいよ!」
カノン
「やだ。ひまだし――!」
ルゥナ
「姫様が庶民に向かって発言する言葉ではありませんわ」
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