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両親と相談の後、凪は、精神科の診察を受ける。
何だか、専門用語の並んだ説明の後、病名を言われたけれど、一種のウツのようなものだったと思う。
この頃の凪は、もう、発作のような症状も出始め、突然、倒れたり、呼吸の乱れで息ができなくなったりもしていた。
…だけど、凪は、全ての治療を受け付けなかった。
注射も点滴も、クスリも…。
何もわからなくなっている状態の中でも、子供に影響するようなことは、絶対に受け付けなかった。
その意志だけは、はっきりしていた。
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