大切なモノ

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けれど凪は、彼の両親と、何より、彼、本人の強い希望で、彼の家へと嫁いで行った。 何があっても、彼と一緒ならば大丈夫だと信じて…。 彼の家へ嫁いでからは、実家へ出向くこともせず、ただ、ひたすら、彼の家に馴染むためだけに毎日を過ごしていた。 あんなに仲良しだったのに、私と連絡するのさえ控えているようだった。 私は、凪のことを、何も分かってあげられなかった。
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