始まりの風

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次の日の放課後、図書室でまた彼を見つけた。   見た目は眼鏡でちょっと老け気味…背は低い 頭は良さそうだが、冴えないやつだと最初は思った。 私は司書さんに用事があり、二人の話が終わるのを待っていた。   [しかしまぁ…個性的な顔だな…]と私は彼の顔をマジマジと見ていた。 [あっ!笑うと何か可愛い…よく見ると目二重だ、目鼻立ちも整ってる、肌綺麗だな… って、私何見てるんだろ;]   その時はそんなに司書さんに急用って訳じゃなかったから 適当に本借りて帰りました。 それからといぅもの、私は図書室で彼の姿を探すようになった。 当時、図書委員だった私はカウンターで本の貸出し、返却を行っていた。 彼が本を持ってきた時はドキドキだった…   って、何でドキドキするんだよ私;   この時やっと彼の名前とクラスを知った。   淡い恋心が芽生えたのに私は気付いた。 しかし、私は極めて冷静を装うと手早く貸出しの手続きをこなした。 全然話かけられなかった… そんなことが二年生の後期ずっとだった。
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