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「『着いたね!』」
二人の可愛らしい女の子が、改札口の前に手を繋いで立っていた。
「でも気配が無いね……」
『無いね……』
一卵性双生児という言葉がピッタリな程、二人はよく似ていた。
周囲も注目しておかしくないのだが、誰も二人を見ない……気付いていないのだ。
「捜そっか!」
『捜そうよ!』
邪気がまるで無いかのように振る舞う二人の少女は、顔を見合わせて笑った。
「『継承者』」
二人の少女がいることを誰も気付くことはなく、喧騒に溶け込むようにして消えた。
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