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画面に表示された『ERROR』の文字を見て、恵美理はまたしてもうなだれた。
この文字を見たのは何度目か……。
「も~、なんで繋がんないのよ……」
「正規のルートも裏のルートも通じないとは……国が隠蔽してるだけありますね」
連絡手段が全く見付からない圭介と恵美理は、【本部】の中枢にアクセスしようと奮闘中なのだ。
が、国の端末に侵入出来る位でそれから先は……というのが現状である。
「どんな方法だったら良いのよ!?」
「まあまあ、取り敢えずお一つどうぞ」
机の上に置いていたチョコレートを渡すと、恵美理は口の中に放り込み少しだけ落ち着く。
「真面目に連絡を取ろうとして駄目、国の端末からアクセスしようとして駄目……」
「他にありますかね……」
『主人』
悩んでいた二人が振り返ると、後ろには恵美理の使い魔である狗羅が二人を見上げていた。
「なに?今凄く忙しいんだけど?」
恵美理は不機嫌さを隠そうともせずに狗羅に言う。
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