3443人が本棚に入れています
本棚に追加
「来たよ!」
『来たね!』
手を繋いで仲良く歩いていた少女二人は、気配を感じると握っていた手を離し振り返った。
しかしすぐに自分達の思っていたものと違うと分かると、残念そうに顔を俯けた。
「継承者じゃないね……」
『ないね……』
次の瞬間、上空から二人を無数の『焔弾』が襲った。
二人はそれを予期していたかのように、後ろに退いた。
すぐに攻撃することもなく、二人の少女と恵美理は対峙した。
「こんな子供が……」
驚きを見せた恵美理だが相手は【組織】……すぐに警戒心を取り戻す。
「あんた達、何者?」
「私はメメ!」
『私はネネ!』
邪気の無い可愛らしい笑顔を浮かべ、メメとネネと名乗った少女二人は元気な声で言った。
最初のコメントを投稿しよう!