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「そうなんだ……」
『仕方ないね……』
それは抑揚も表情もない、平坦で冷たいものへと一瞬で変わった。
「『死ね』」
メメとネネが攻撃体勢に入るより先に、恵美理はその名を叫んだ。
「圭介!!」
それと同時にメメは倒れると、ほぼ同じタイミングでネネも何かに殴られたかのように前に倒れる。
『見事だ』
「どうも」
言葉少なく、闇に紛れていた圭介が気弾銃を持って狗羅と現れた。
圭介は恵美理がメメとネネの注意を引き付けている間に、二人の背後に回って狙っていたのだ。
「この子達が……」
「【組織】の一員みたいよ。私も少し驚いたけど、間違いないわ」
倒れたメメとネネから少し離れ、恵美理は圭介に先程の会話について話そうと近づいた。
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