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駅前を少し歩いて良さそうなお店があったので入った。
イタリア料理なので当たり障りないとお互いに思っていた。
お昼の時間帯で客は多めだが、幸い並ばずに入ることができた。
席に座りまず水を飲んだ。
そしてお決まりのメニューを広げ。
「どれにする?」
亜紀はすぐに料理を選んだ。
「友理奈決まった?」
「あ、ごめ~ん、どうしようどうしよう・・・」
「いいよ、ゆっくり決めて」
亜紀が微笑みながら言う。
「あっ、私、優柔不断は相変わらずなんだ。
何をするにもなかなか決められないよ。」
そう言いながら明らかに別れるに別れられない剛史のことを思い浮かべていた。
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