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序章~天から降る~
その髪の長い女性はマンションの屋上から下を見下ろしていた。
顔に生気はない、、、
コンクリートの道路は冷たそうで、ごつごつした質感も手にとるようだ。
この下だけが私の行くべき場所。。
そう思い込んでいた。
通行人はいない。
`確実に行ける`だろうか?
いや、行かなければ意味がない。
捨てられた私には、もう生きる価値も意味もないもの。。
何をするにも無気力な日々。
これでさよならできる。
今近くにいるのは汚い壁をはいずりまわる虫だけ。
あいつと一緒ね。
こんなものに振り回されるなんて。
--さあ-----
----------行こう-----
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