恋人の始まり

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クラスで一番仲が良い亜紀には彼氏がいた。 学生の頃には彼氏いる組、いない組がしっかりと別れる。 いない組の友理奈にはどうして付き合っているのかが不思議だった。 「亜紀さ、東条君と付き合うとき何て言われたの?」 同じようなことをいつも聞いてる気がしたが、付き合う経緯にとても興味があった。 彼氏がいるのは一部だったから、きっと他の友人からも何度となく質問されてるのだろう。 でも亜紀はまんざらでもなさそうに答える。 「塾が一緒でね、学校でもよく話すようになったの。それで、一度二人でご飯でも食べない?って誘ったんだけど、そのとき好きな人にいるの?って聞かれたからお前だよって言ったの」 「お前って(笑)てことは亜紀が東条君のこと好きだったの?え、いつから?」 「う~ん、見た目は全然タイプじゃないんだけど、趣味も合うし、話しやすいからか毎回塾で会ううちにかな」 「へ~」 「友理奈は好きな人いないの?」
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