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「我は求める!闇夜を照らす月の女神ルナの下に、汝の力を我に与えよ!!」
力強い、だけど透き通った声が月夜に響く。
するとたちまち足元に魔法円が浮かび上がった。
― 今だっ!―
「我は求める!
エーテルから解き放たれた美しき女神キュリアよ!地獄の天使を引き連れ我が敵を打ち砕け!!」
アイス・ブルーの光が奈帆を包み、周りに美しくも毒々しい花達が咲き乱れる。
「もうこれ以上呪波汚染は起こさせない!」
奈帆が右手を上げる。
「行け!」
ゴォォォォッ!!
奈帆の命令を待っていたかの様に花達が一斉にソレに襲いかかった。
「サヨナラ、お姉様…」
奈帆が
呟いた。
「ごめんね」
そんな声が聞こえた。
よぅな気がした
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