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これまで冷静だったスーツの男が机に拳をたたき付ける
だか、それでも男達は引き下がらない。それどころか勢いは上がる一方だ
「どっちにしたって、今のままじゃ遅かれ早かれこの町は全滅だ!なら、俺達は少しでも可能性がある方へ賭けるだけだ!!」
「…ずいぶんと物騒な話をしてるんですね」
すっかり聴き入っていた男が婆さんへ話し掛ける
「男ってのは馬鹿だからね」
いつの間にかラトとの口論を終えた婆さんが呆れと諦めが混ざった顔で言う
その横でラトがおもしろくなさそうにつぶやく
「アルトおじさんは馬鹿じゃないよ、当たり前の事を言ってるだけじゃないか!馬鹿なのはもう誰だってこんなの我慢できないのに、いつまで経っても覚悟が決まらない父さんの方だ」
どうやらスーツ姿の男はラトの父親のようだ
「どうゆう事ですか?」
イマイチ状況を掴めない男が再度婆さんに話を聞こうとする
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