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ふと男がいった言葉で、それまで冷静だった婆さんの顔が歪む
「あいつらはね、もともと王政でもなんでもないんだよ…。」
その顔を見るかぎりでは婆さんもそうとう悔しそうである
「…王政じゃあない?」
男が気になる点をあげる。
「そうさ、あいつらはね、5~6年前にふらっと現れたかと思うとね、有無を言わさず城を造り『この土地は我々のモノだ…』なんて言って多大な税金を奪っていってるんだ。………そんなのは盗賊たちとなんにも変わらないよ」
確かに理不尽な話だ。だが、男の記憶が正しければ解決策は他にもあるはずだった。
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