第一幕 [片腕の人形師]

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「辺境管轄を頼ればいいんじゃないか?」 辺境管轄とは文字道理、辺境各地に存在する国の管理を行っている部署である その管理にはトラブルの解消も含まれていたはずだった 「あいつらは辺境管轄ともグルなのさ。『国民代表と王政代表の建国承諾書が受理されている』、二言目にはこれだ……私達は誰も承諾した覚えはないのにだ」 基本的には建国自由なこの世界にも幾つかのルールがあり、その一つが建国する際には最寄りの辺境管轄に建国承諾書を提出することだ。それが形だけでも成立するなら、こちら側は王政にも辺境管轄にも文句は言えない 「だから、強行手段に出る訳だ。」 「そういうこったね。むしろ今までよくもったものだよ。……それも、ニコロフ……ラトの父親のおかげだよ。」 ラトの父親と言うのは話を聞くかぎりではさっきからアルトと言う型のいいオッサンに真っ向から口論しているスーツの男らしい
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