団子屋

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梓「どうですか?」 柳「ああ…とても美味い…」梓「良かった…。 それ、私が作ったんです」柳「ほう…。 梓はいい嫁になるだろうな…」 梓「お世辞を言われても嬉しくありませんよ」 そう梓は言うが、顔が少し嬉しそうだ。 柳「そうか?」 梓「それに…私は団子しか上手く作れないんです」 柳「……」 その時、部屋の障子が開いた。 そこにいたのは、梓の父と梓の母と思われる男女。 とても優しそうな顔付きをしていた。 梓父「柳さん、調子はどうですか?」 柳「ああ…。 大分よくなった。 礼を言う」 梓母「そんな礼だなんて…」梓父「ところで… 柳さんは人斬りなんかじゃ… ごぜぇませんよね?」 柳「!!」 梓「お父さん!! 柳さんが人斬りな訳がないでしょう!? 柳さん、お気を悪くされましたか?」 柳「いや…」 梓父「梓、お前が前に好いた人は人斬りだったろう!あいつは私達の事を利用しただけだった! その事で私達は幕府から目をつけられているんだぞ!?」 柳はその人斬りに心当たりがあった。 その人斬りの名は縁(エニシ)。縁は平気で人を利用する。柳も利用されそうになった事がある。 まさか縁が…? 梓母「あいつなんて…縁なんて…」 .
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