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「お前さ、大地のこと好きなら諦めた方がいいぞ。」
慎吾は低いトーンで言った。
「へっ?」
「だってアイツはモテるし…それに野球以外興味ねぇよ。」
野球以外…。
恋愛よりも野球!ってタイプか…。
かっこいいじゃん!
「ま、まぁ私は好きとかじゃないけどね!」
動揺を隠しながら否定した。
「あっそ…まぁご自由に!」
そう言うと慎吾はヒラヒラと手を振り教室に戻った。
「お前まで大地に惚れてんのかよ…」
ボソッと呟いた慎吾の言葉は私には聞こえていなかった。
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