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page2 飛龍襲来
左門高校…。
放課後…。
「午後からでもダリィ…」
「そー言うなって」
校舎から他の生徒と共に勇次とその友達の出雲英治(二年)、八島秀人(二年)が出てきた。
「ですが勇次さん、今日遅刻したのは何故ですか?」
秀人が問う。
「んー、それはねー…」
言いかけた勇次だが突然走り出した。
「どーん」
ゴスッ!
「ばふうっ!」
「…テメー!飛鳥!また邪魔しやがって!」
「ウドが舞に絡むからだろ」
あ、何で走ったのか解らんかったからナレーション遅れ…
「イイから進めろ」
はい
「地の文と話すな!てかウドじゃなくて宇堂だ!」
ツッコミながら蹴られた頬をさする大柄な生徒は宇堂薫。喧嘩では左門高校ナンバー2である(二年)。ちなみに秀人がナンバー3、英治がナンバー4である
「舞に絡むな」
「あの、勇次さん、乱暴は…」
そう言ってあたふたする女生徒は美倉舞。美倉流古流武術次期頭首で勇次の姉弟子(三年)。
「あんたは次期頭首なんだ。ドンと構えてろ」
「そう言う問題でしょうか…?」
「そう言う問題。ウドと話すと馬鹿がうつる」
「うつらねーよ!馬鹿じゃねえし!」
ちなみに馬鹿っぽい面構えだが、宇堂は成績が良かったりする。
「いや、オレが言いたいのは性格が馬鹿っぽいってこと」
「…………(T_T)」
最早凹んで反論する気力も無い宇堂。
「さ、行こか」
「あ…、はい」
「待てよー」
「置いてかないで下さいよー」
勇次が先頭を切り、舞、英治、秀人と続く。
「置いてかないでー(〒_〒)」
その後に宇堂。
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