参章 「孝介」

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本当は再開したとき、孝介が変わってしまったということは直感的に感じてた。 あの日から大分月日が過ぎて成長してるからとかそんな意味じゃなくてただあの頃とは何かが違ったんだ。 孝介は変わってしまった…… それはあの時無力で何も出来なかった俺のせいだ。 孝介を守ることができなかった俺の…… だけど今なら……今の俺なら孝介を…… 探した、そしてやっと見つけたんだ。 「きっと探し出して迎えに行くから 今度こそ守ってみせる」 俺は簪をぎゅっとにぎりしめてそう誓った。 つづく
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