壱章 『再開』

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本当に偶然だった。 病院の帰りに寄った甘味処。 普段は甘いものなんて口にしないのだが、 その日はなんだか無性にその店に寄りたくなって、 ガラッ 「いらっしゃ…」 そして出会ってしまった…出会うにはあまりにも遅すぎたあいつに。 「こう、すけ?」 「よ、しろ…」 ガシャァァァァン――・・ ガラスの割れる音が店内に響き渡った。 それはあの日から 8年ぶりの再開だった。 つづく
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