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南千はティッシュに手を伸ばし首筋の所に当てたがほとんど意味がなく、真っ白いティッシュも直ぐ様真っ赤に染まっていった。
「まったく…」
そんな南千を見かねた司乃はポケットからあるビンを取り出した。
「どっどうしよっ」
慌ててる南千に近寄り、先程自分が噛んだ場所に唇をつけ、溢れてる血を舐め始めた。
「ちょっ…!?」
司乃は血を舐めながらビンのフタを開け、中に入っている白いクリーム状の物をぬりはじめた。
塗られたそれはひんやりとしていて、南千は何だか変な感覚に囚われた。
痛いと言う感覚は徐々に薄れていった。
「終った。」
そう声をかけられ、南千は意識をこちらに戻した。
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