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「そんなぁ…」
「ごっそーさんっ☆じゃぁ…」
お茶碗を起き、司乃はニヤリと笑みを浮かべながら南千の隣に座った。
「…ちょっと待とうか…!!」
南千ははしを置き、ゆっくりと立ち上がった。
「嫌。」
「酷っ!!」
南千はギュッと目をつぶった。
南千の首筋に司乃の牙がそっと触れた。
その瞬間、南千の体に痺れるような激痛が走る。
「っぅ───」
南千は司乃の肩を力いっぱい掴んだ。
しばらくすると司乃はそっと南千の首筋から離れた。
司乃の白い服は、口元から溢れた南千の血で所々赤く染まっている。
司乃はポケットから薬の入ったビンを取りだし、止血を始めた。
「これで大丈夫だろ。」
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