力の源は食べる事

3/9
前へ
/249ページ
次へ
「そんなぁ…」 「ごっそーさんっ☆じゃぁ…」 お茶碗を起き、司乃はニヤリと笑みを浮かべながら南千の隣に座った。 「…ちょっと待とうか…!!」 南千ははしを置き、ゆっくりと立ち上がった。 「嫌。」 「酷っ!!」 南千はギュッと目をつぶった。 南千の首筋に司乃の牙がそっと触れた。 その瞬間、南千の体に痺れるような激痛が走る。 「っぅ───」 南千は司乃の肩を力いっぱい掴んだ。 しばらくすると司乃はそっと南千の首筋から離れた。 司乃の白い服は、口元から溢れた南千の血で所々赤く染まっている。 司乃はポケットから薬の入ったビンを取りだし、止血を始めた。 「これで大丈夫だろ。」
/249ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8483人が本棚に入れています
本棚に追加