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「…母さ、ん……」
「…司乃…?」
司乃はパッと手を離すと南血に背を向け「悪ぃ…俺…ちょっと外行ってる」と言った。
司乃は下を向いたまま窓から外へ行ってしまった。
司乃は屋根にのぼりそこに座った。
司乃の瞳は哀しく光っている。
「司乃……」
南千は窓の枠に足をかけ、屋根にのぼろうとした。
何度も落ちそうになったが、何とか屋根にのぼる事が出来た。
「司乃。」
「…お前。」
「元気ないねーどーかした?」
優しく笑う南千に対して司乃は顔を背けながらポソリと言った。
「…お前に関係ねぇよ。」
南千はヨロヨロしながらも司乃の隣に座った。
「…あたしはさぁーまだ司乃の事何も知らないよ?だって会ってたった二日しかたってないもん。でもさぁ司乃の事知りたいって思うんだ。」
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