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驚きのあまり変な声を出し、そのまま硬直してしまった。
男の子は瞳をゆっくりと開き、その綺麗な蒼い瞳に南千をうつした。
「え…」
男の子は口を大きく開けると、南千の指先に噛みついた。
「…っ───!?」
南千は状況が理解出来ず、ただその男の子を見ているだけだった。
しばらくすると男の子は南千の指先から離れ、今度は手首へと…。
「…まっ、て……」
南千はそう言ったものの、男の子の耳には届かず、ただ感じる痛みを我慢する事しか出来なかった。
男の子は手首からそっと離れ、唇についた血を舐めつつ南千に瞳をやった。
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