ふってきたのは小悪魔?

3/14
前へ
/249ページ
次へ
驚きのあまり変な声を出し、そのまま硬直してしまった。 男の子は瞳をゆっくりと開き、その綺麗な蒼い瞳に南千をうつした。 「え…」 男の子は口を大きく開けると、南千の指先に噛みついた。 「…っ───!?」 南千は状況が理解出来ず、ただその男の子を見ているだけだった。 しばらくすると男の子は南千の指先から離れ、今度は手首へと…。 「…まっ、て……」 南千はそう言ったものの、男の子の耳には届かず、ただ感じる痛みを我慢する事しか出来なかった。 男の子は手首からそっと離れ、唇についた血を舐めつつ南千に瞳をやった。
/249ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8483人が本棚に入れています
本棚に追加