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「悪ぃ…」
司乃はそっと南千をベットに横たわらせ、首筋にいつものようにクリームを塗り、血で染まった制服やシーツ、そして自分の服を蒼白い光で綺麗にした。
司乃がそれらを終らせた頃には、南千は深い眠りについていた。
「ん……」
司乃はしばらくその寝顔を見ていたが、保健室の外から人の気配を感じそのままどこかへ消えてしまった。
ガラガラ..
誰かの足音が南千のいるベットへ近づく。
「やっぱり……」
その人は悲しそうな表情を浮かべながら南千の顔を見た。
その人はそっと南千の首筋に指を伸ばし、そっと触れた。
「………南千………」
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