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「そんな…」
「信じてねぇの?ホラ」
男の子は口をカバッと開き、牙を見せた。
「吸血鬼…」
「信じたか?そんじゃぁ…サクッと契約いくっかな」
「…契約?…契約って!?」
南千の言葉をスルーし、男の子はそっと瞳を閉じた。
そしてブツブツと呪文らしきものを唱えた。
「ちょっと!?聞きなさいよっ!!契約って!?」
怒鳴っている南千の声は届いていないのか、男の子は黙々と何かをしている。
男の子は南千の方を向き、ニヤッと笑った。
そしてこう呟いた。
「我の糧となれ」
「えっ…?」
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