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「痛っ──!!!?」
男の子は南千の首元におもいっきり噛みついた。
「痛た…っ…ぅ」
南千の目にはほんのり涙が浮いる。
だが、男の子は躊躇なくただただ南千の血を吸っていた。
しばらくすると男の子は首元から唇を放した。
南千は涙目になりながらその男の子から離れ、荒く息を吸った。
「契約成立。」
南千の頭は『恐怖』と言う事でいっぱいになっていた。
「つー訳だから。………何?俺が怖い訳?」
男の子が南千に手を伸ばすと南千はビクッと肩を震わせた。
「……いきなり悪かったよ。離れてっから話を聞いてくんねぇ?……なぁ」
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