8483人が本棚に入れています
本棚に追加
「血が…」
「あ?」
「血が…止ま、らな…」
そう言いながら南千はそのまま気を失った。
「えっ!?おい!!」
南千が覚えてるのはここまで。
南千が再び目を覚ましたのはもう朝になっていた。
「──!!!?」
南千の直ぐ側には昨夜の男の子がいた。
「どっどうしよっ…」
南千はどうすべきか考え、そして慌てた。
ふと、白い物が目にうつった。
それは、手首に巻かれた包帯だった。
南千はそっと首元に指をやった。
首元にはガーゼがあてられている。
南千はそのガーゼの所を軽く押した。
「…痛くない…」
最初のコメントを投稿しよう!