374人が本棚に入れています
本棚に追加
立ち止まったままの打ち止めに、人がぶつかる。転びそうになった彼女を受け止める人物がいた。
「大丈夫?」
それは少年だった。見た目は十二歳程度、緑がかった黒髪に灰色の瞳の、わりと整った容姿の持ち主だ。
「大丈夫?どこかぶつけた?」
少年の再びの呼び掛けに、打ち止めは慌てて反応する。
「大丈夫、どこもぶつけてないよ、ってミサカはミサカはノーダメージをアピールしてみる」
腕を大きく振る打ち止めに、少年はあからさまにホッとしてみせる。
「良かった。女の子が怪我したら大変だもんね。しかも君みたいに可愛い子が」
最初のコメントを投稿しよう!