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横路を進むと、空き地らしい開けた場所に出る。周りの建物が光を遮っているのか薄暗い、不良のたまり場としてはいかにもな雰囲気だ。
真ん中あたり、資材が置き去りになっているのか一段高くなった場所に女性らしい人影。人影を囲むように七・八人。そしてそれらから少し離れた場所にもう一人。
「安心して。全然痛く無いわ。寧ろ気持ち良いくらいよ」
「お断りします。美琴さん以外をお姫様扱いなんて、死んでも嫌ですから」
どうやら、真ん中の女性が離れた人物を何かに誘っているらしかった。
白井は離れた人物に目をこらす。
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