『グループ』ととある組織

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「どうやら『上』にとってマイナスな組織があるらしい」 先程迄とは違い、真面目な口調の土御門が切り出した。 「そんなの売るほどあるだろォが。何を今さら…」 「確かにそうだがな。ただ、その組織は『プラン』の殆どを潰しかねないらしい。だからアレイスターも放っておくつもりはなさそうだな」 「そんなに大きな組織なの?」 「人数は二十人程度だ。組織の名前は『フルーツ』。人員は全員果物のコードネームを持ち、リーダーは『オレンジ』と名乗っている」 「フザケた奴らだなァ。ジュースでも作ッてる方がお似合いなんじゃねェの」 「名前はふざけていても、実力は相当です。全員が魔術師や高位能力者なんです」 「全員がですって?」 全員が自分達クラスの組織? 四人は想像し、珍しく意見が一致した。 『苦戦しそうだ(ね)(ですね)(だなァ)』 彼らは、確かに自らの強さに自信を持っているが決して過剰ではない。相手の強さを正しく測る程度の分別は持っていた。
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