君の優しさが辛い

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飛び出しては来たものの、この寒空の下。 もうどのくらいここにいるのかなんて、ちょっと考えたく無い。   「コートも無しとか、マジありえねー」   手に息を吹き掛けてみても、かじかんでいて冷たいっていうより痛い。もうそんな感覚も危うい。 追いかけてくる、なんて自惚れてた。 バカだなぁ俺。ため息が漏れる。 自分が何をしたのか、考えればわかるはずで。 どうして追いかけてくる、なんて思えたんだろう。 腰掛けたブランコを揺らしながらそんな事を思う。自分がどれ程間抜けか。 それなのに俺は、ここを離れられずにいる。
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