34人が本棚に入れています
本棚に追加
飛び出しては来たものの、この寒空の下。
もうどのくらいここにいるのかなんて、ちょっと考えたく無い。
「コートも無しとか、マジありえねー」
手に息を吹き掛けてみても、かじかんでいて冷たいっていうより痛い。もうそんな感覚も危うい。
追いかけてくる、なんて自惚れてた。
バカだなぁ俺。ため息が漏れる。
自分が何をしたのか、考えればわかるはずで。
どうして追いかけてくる、なんて思えたんだろう。
腰掛けたブランコを揺らしながらそんな事を思う。自分がどれ程間抜けか。
それなのに俺は、ここを離れられずにいる。
最初のコメントを投稿しよう!