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「あ、れ…?いずみ?」
聞き覚えのある声がして俺は目を開けた。
え?俺寝ちゃってた…?
顔を上げるとそこには浜田が立っていた。
「こんな寒いのに何してんだよ!俺今日バイトって言ってあったよな?」
頭がぼーっとしてすぐに答えられなかった。
立たなきゃ…。
そう思うより先に浜田が屈んでオレの頬に触れた。
「おま…、こんな冷たくなってんじゃんか、とりあえず家入ろ」
そう言って腕を引き、立たされる。
「へっくし…」
寒い。俺よくこんなとこで寝てたな。
「はぁ…こんなに寒いのになんでコート着てねーんだよ…風邪ひいたらどーすんだ」
浜田はそう言いながら玄関の鍵を開け、俺を中に入るよう促した。
「…浜田…」
俺は部屋に上がったところで立ち止まった。
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