プロローグ

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誰かが歌っている。 泣き声の様に悲しくて 寂しげに。 壊れたオルゴールの様に同じメロディで。 「―――ぇ」 私は探さなきゃいけなくて。 「――ねぇ」 目を覚まさなきゃいけなくて。 「ねぇってば!」 私は静かに瞼を上げた。
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