最終章 私とあなたの七日間

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でも、今の私にはそんな事気にもならなかった。 「楽しい?」 突然の背後からの声と共に、声の主は私の隣のブランコへと飛び乗った。 「別に」 だから私は素っ気なく答える。 彼は私の言葉を待っていたように次の言葉を繋いだ。 「一人じゃつまんないでしょ?」 「………」 私は敢えて答えない。 そう、私はこのやりとりを知っている。 これはかつての記憶のリフレイン。 「遊ぼうよ…瑠璃」 かつての言葉の語尾に私の名前を入れる彼。 私はわざとらしく大きく頷いて、そして言った。 「うん!そうだね司!」 彼がそこにいた。かつての面影を持ったままの司だ。 「来てくれると思った」 「当たり前じゃない。約束したでしょ?」 「そうか…そうだよな」 彼は優しい笑みを浮かべると、その手を私に差し伸べる。 私は彼の手に自分の手を添えた。 「行こう」
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