最終章 私とあなたの七日間

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「そういやお前、いつも一人だったよな。つまんなそうな顔してさ。まだ幼稚園児なのに可愛くない」 「うるさいねぇ。人にはいろんな奴がいるのよ」 彼が引っ越してきて、彼が私と仲良くしてくれたから、きっと今の私が作られたんだろう。 「いろんな奴がいるからこの世界は楽しいんだろ。な?」 「うん…」 彼は私の手を握ったまま、次の目的地を目指す。 「なぁ瑠璃、思い出してくれた?」 彼が突然聞いてくる。私は当たり前のように頷く。 「うん、全部思い出したよ」 「そっか…思い出しちゃったか…。じゃあ今から行く場所もわかってる?」 そう…すべて…知ってるよ司… 「タイムカプセル…でしょ?」 ―――「あぁ。おれたちのタイムカプセル。おれたちがおとなになったらあけるんだ」 彼は少し恥ずかしそうに最後の言葉を付け加えた。 「ふたりのこと、ぜったいにわすれないように」
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