最終章 私とあなたの七日間

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小さなシャベルで穴を掘る私と彼。 体中土まみれになっても構わず掘り続けた。 目の前に立ちはだかる、ため息が出てしまうほど大きな木。 緑の葉をこぼれ落ちそうな程つけ、根は岬の端にまで張り巡らされていた。 そんな根と根の間に小さな穴が開く。 「よし!できた!」 汗と土にまみれた彼は、額を小さく拭うと笑顔を見せた。 「いれよう!」 「うん!」 司が家から持ってきたアルミの入れ物を、私たちは穴の中へと下ろす。 その上から土をかぶせて完全に埋め終えると彼は言った。 「やくそくだぞ。これはおれたちがおとなになったとき…18さいになったときにひらくんだ」 「むかえにきてくれるの…?」 「あぁ…やくそくはまもる。ぜったいむかえにくるから…」 ぜったい… ―――「レッツゴーサチオマン、悪をうち砕けぇ~、ファイトオーサチオマン、正義を貫くんだぁ~…スパーキン!」
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