第一章…アナスタシアの産まれた時代と背景

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次第に物心がついてきたアナスタシアは、母親のアレクサンドラの異常さに気がつきます。 アレクサンドラは国家的行事を除いては… 公務にもほとんど出席せず、引きこもりがちになっていました。 アレクサンドラの健康は1904年にアレクセイを産んでから…急速に思わしくなくなっていました。 それに輪をかけるかのように… アンナ・タネーエヴァ…彼女は当初、ニコライの愛人だったようですが…という女官と、性的に異常な関係を持っており…… 更にはグレゴリー・ラスプーティンがそれに絡むと言う… モラルの欠片のない状況に陥ってました。 アレクサンドラはラスプーティンにしろその前に宮廷に出入りしていた祈祷師等を… なんの疑いもなく受け入れてます。 彼ら、ラスプーティンやその前に関係のあった祈祷師が… 皇后アレクサンドラに対し、コカインか何らかの薬物を投与していたのは… 状況から考えても間違いないと思われます。 後年、アンナ・モナハン…アナスタシアは 『こういった薬物がいかに両親を蝕んだのか、私は十二分に認識しています』 と、医師の投薬を拒絶する際に言い切ってます。 この彼女の言葉は重要です。 とりわけ両親というあたりに注目ですね。
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