二年後

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翌朝、沙織はコンビニのバイトが終わると近くのケーキ屋に向かった。昨夜のテレビ番組で、その店がクローズアップされていたらしい。沙織は甘い食物が大好きだったので、ママ達の分も買った。 ―ママ、甘いもの好きかな~・・・。聞いとけば良かった。― と思いつつショートケーキとモンブランを買って一度家に戻った。そして九時になり、二日目を迎えた。 メロンに着き扉を開けると客が一人もいない。ママが一人タバコを吸いながらビールを口にしていた。沙織は思わず、 「今日って、お休みですか?」 ママは、吹き出すように笑いながら、 「失礼やね、客が来ないだけだわよ。たまにあるのよ、こういう日が。あら、沙織ちゃん?手に持ってるのはケーキかしら?」 沙織はカウンターにケーキを置いてフタを開けた。 「昼間のバイトの友達に教えてもらって買ったんですけど・・・」 ママは困ったように、 「私も買ったんよ?しかも種類まで被ってるし!おもろいわ。客の先着5名に食わせたらいいわ。」 沙織はケーキを冷蔵庫にしまった。ふと落ち着くと、ある言葉が自然と出た。
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