はじまり

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   小学校に上がる直前    "それ"は始まった,,,       友達の一人がランドセルを 見せに来て 散々自慢して帰って行った。    ボクも欲しくて 買って貰える事を 楽しみにしていた    母の元に行き 服を引っ張り 友達の話をしつこく 聞かせた    家計の事などわからなかったから    バチン!!!    右頬に痛みを感じた瞬間 吹き飛ばされテーブルに 頭をぶつけた    ビックリした僕は 母の顔を見た    いつもの母ではない "誰かが"そこにいた    倒れた僕の胸ぐらを掴み さらに叩く 鈍い音が左右の耳から 聞こえる    と,同時に激しい痛みと 恐怖が押し寄せ 泣き出した    しかし母はやめない 泣き声が大きくなるにつれ 激しさを増した    気を失ったのか,,, その先の記憶がない 今も思い出せない。    何が起きたのか 理解などできるわけもなく    ただ痛みと恐怖だけが 体を支配した。   
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