体から心へ

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   痛みと恐怖の生活が 続くかと思われた    小2の春休みの事       父が酒の飲みすぎで 体調を壊し入院した    僕は嬉しかった これで母が殴られたり 弟が殴られたりしない    そう思い 少しホッとした    しかし母は 変わらなかった    春休みの半ば頃から 突然叩かれなくなった    久しぶりの痛みのない日々    そんな日が続くと思った          ある日 それは形を変えた    新たな苦しみが はじまったのだ          宿題を教えて貰おうと 母のもとへ    母は弟と楽しそうに会話をしていた    『ねぇ,ここわからないから教えて?』    『・・・・・・・』    あれ? 聞こえなかったのかな?    『かぁさ,,,,ん,,,』    母は僕を見ていなかった    弟の手を取り 無言で出掛けて行った    僕の声が聞こえない 存在すら認めていないかのように    今日は機嫌が悪いのかな? ちゃんと勉強して 笑顔でいなきゃ(^-^)    心がチクっとした,,,   
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