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「ん?グラウンドに誰かいるぞ?」
「本当だ
てかあれ誰だ?
1年か?」
「俺達の知らない間に随分とグラウンド綺麗になってないか?」
遠くの方でそんな声が聞こえてきた。
しかし隼斗は渉とのキャッチボールに夢中になっていて全く気にならなかった。
「ナイスボーッ!
ええ球やで、隼人」
隼斗の本気の球を受けた渉が言った。
「今の球見たかよ
スゲー速かったぜ?」
「それを取ってるあのキャッチャーもスゲーよ」
外野の会話が微かに聞こえてくる。
この反応は恐らく野球部
しかも隼斗達に少なからず興味を持った様だ。
どうやら渉の作戦は成功したらしい。
「どうした?
グラウンドに入らないのかお前等?」
「先生、見てくださいアイツ等を
二人とも凄いんですよ!」
どうやら顧問の先生が来たらしい。
部員の1人が顧問と隼斗達について会話しているのが聞こえた。
「ほぅ、アイツ等は確かこの間の・・・
数日の間にこんなにグラウンドも綺麗にして、随分と根性があるみたいだな」
「先生、知ってるんですか?
アイツ等の事」
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