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その時だった。
「すまん、少々風邪を拗らせてしまってな
今まで練習に参加できなかった」
そう言ってグラウンドに現れたのは小山部長だった。
隼斗達の元に歩み寄ってきた部長はまだ少し顔色が悪く、完全に風邪が治った訳ではなさそうだった。
「さぁ、練習を始めようか」部長が言った。
「せやけど、これでもまだ3人
後6人足りへんで」
渉が言う。
「すまんな、俺に力が無いばっかりに・・・まだ部員全員には声を掛けれていないんだ」
「全員って?」
隼斗が聞き返す。
「おい、お前達もそんな所にいないで早くこっちに来いよ」
部長がグラウンドの外にいた部員達に声を掛ける。
その呼び掛けに2人の部員が入ってきた。
この前小山部長と一緒にいた人達だ。
「まずは自己紹介だ」
部長に言われ、隼斗と渉は自己紹介をした。
「俺は2年の藤堂聖士
ポジションはサード打順は7番だ」
「同じく2年の柳田彰斗だ
ポジションはセカンド打順は2番
ヨロシクな」
「既に言ったが、俺が部長の小山佳助だ
ポジションはファースト打順は3番だ」
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