第四章

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その時だった。 「すまん、少々風邪を拗らせてしまってな 今まで練習に参加できなかった」 そう言ってグラウンドに現れたのは小山部長だった。 隼斗達の元に歩み寄ってきた部長はまだ少し顔色が悪く、完全に風邪が治った訳ではなさそうだった。 「さぁ、練習を始めようか」部長が言った。 「せやけど、これでもまだ3人 後6人足りへんで」 渉が言う。 「すまんな、俺に力が無いばっかりに・・・まだ部員全員には声を掛けれていないんだ」 「全員って?」 隼斗が聞き返す。 「おい、お前達もそんな所にいないで早くこっちに来いよ」 部長がグラウンドの外にいた部員達に声を掛ける。 その呼び掛けに2人の部員が入ってきた。 この前小山部長と一緒にいた人達だ。 「まずは自己紹介だ」 部長に言われ、隼斗と渉は自己紹介をした。 「俺は2年の藤堂聖士 ポジションはサード打順は7番だ」 「同じく2年の柳田彰斗だ ポジションはセカンド打順は2番 ヨロシクな」 「既に言ったが、俺が部長の小山佳助だ ポジションはファースト打順は3番だ」
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