第四章

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それから1週間隼斗と渉の2人は必死で練習した。 それこそ死ぬ程ハードな練習だった。 隼斗は常に全力投球をし、渉はひたすらそれを打ち返した。 1日に数百球。 小山部長達も本気で心配していた。 そして1週間はあっと言う間に過ぎ、勝負の日が来た。 宮越は2人と共に笑顔で現れた。 「さてと、早速勝負を始めるか まずは体力勝負だな」 そう言うと宮越はポケットからストップウォッチを取り出した。 「まずは持久走だ このグラウンド1周を約2分のペースで走り続けてもらう 2人ともバテて走れなくなった方が負けだ それでは始め!」 そう言うと同時にストップウォッチを押す音がした。 だが2人の先輩は本当に体力が無い。 その為勝負は割とアッサリ着いた。 グラウンドを3周した辺りから先輩達のペースは徐々に落ちていき、4周目を完走する前に力尽きた。 その後も隼斗と渉の2人は走り続け、10周を18分で完走した。 「2人共体力はまぁまぁだな じゃあ次だ こっからが本番だ お互いの投手が交互にマウンドに上がり、相手のバッターに対して1打席分投げる それで先に相手からホームラン及び三振を奪った方が勝ちだ 先攻は1年共に譲る では早速開始!」 その言葉に応じて隼斗はマウンドに上がった。
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