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「勝負あり・・・だな
まさかお前等がこれ程やるとはな
俺の予想を遥かに越えていたよ」
宮越が言った。
「じゃあ約束通り監督を真面目にやってくれるんですね?」
隼斗が訊く。
「あぁ、その事だがお前等に1つ言い忘れてる事があるんだ」
「一体何ですの?」
「実は今この野球部の部員はこれで全員なんだ」
そう言われて隼斗と渉は辺りを見回す。
3年の小山部長に福留と富岡
そして2年の柳田と藤堂
それに渉と隼斗の合わせて7人。
チームを作るにはあと2人足りない。
「なっ、7人しかおらん
このままやったら大会なんて出れへんやんけ!?」
「そうだ、そこでお前達に優秀な1年を探し出して入部させて欲しい
監督の話しはそれからだ」
「つまり、あと2人入部させいって事かい」
「いや、4人だ
お前等2人が福留、富岡とポジションが被っているせいで実質5人しかいない様なもんだ
だから頼んだぞ」
そう言うと宮越はグラウンドを後にした。
グラウンドを去り行く宮越は笑顔だった。
(まさか、あれ程までにいい逸材が入部してくるとはな
今年は少し期待できるかもしれないな)
心の中でそう思う宮越だった。
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