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「俺は入るよ」
「はぁ!?
お前正気なん?
こんなとこ入るだけ無駄やろ、甲子園なんて夢のまた夢やで」
渉が呆れ返った様子で言った。
「渉は何で野球やってんの?
何で野球部に入ろうと思ったの?
勝ちたいからか?
違うだろ、俺達はただ単に野球が好きなんだ
ただ野球がやりたいだけなんだ
野球をやるのにチームの強い弱いなんて関係ないだろ?
野球部はココしか無いんだし、どんなに弱くてもココに入らなきゃ野球はできないだろ?
それに自分達の手で弱いチームを強くするのってワクワクしないか?」
「・・・確かに、お前の言う通りかも知れん
ワイは野球が好きだからやっとんねん
けどワイはそれだけじゃもう満足できへんねん!
勝ちたい・・・自分の大好きな野球と言うスポーツで一番になる
それがワイの今の目標やねん
だから約束せー、ワイ等ん力でこのチームを変える
絶対に強くするて
そんで一緒に甲子園を目指す
隼人、お前がこの約束守る言うんやったらワイも入ったるわ」
「わかった
約束するよ、俺達でこのチームを強くする
そして一緒に甲子園を目指すって」
隼斗は渉と強く握手を交わした。
「やれやれ、2人で何ができる事やら」
そう呟きながら顧問の男はグラウンドを背に隼斗達の前から去っていった。
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