第三章

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次の日、隼斗は教室へ入り、黒板に貼られていた座席表を見て自分の席へと向かった。 隼斗は自分の席に座るなり、机に突っ伏して寝ようとした。 昨日色々と考え事をしていてすっかり寝不足になってしまったのだ。 隼斗が瞼を閉じて眠りにつこうとしたその時、何者かが隼斗の背中を叩いた。 かなり強烈なビンタに隼斗はすっかり目が覚めてしまった。 「いい若い者が何朝っぱらから居眠りしようとしてんねん」 その声と特徴的な喋り方で自分を叩いたのが誰なのか隼斗にはすぐにわかった。 「なんだよ渉、痛いじゃんか!」 隼斗が振り返ると笑顔の渉が隼斗の後ろの席に座っていた。 「よっ!目ぇ覚めたか?」 「てか何でお前がいるんだよ!? そこって・・・」 「ワイの席やで?」 「マジで?」 「マジで」 「て事は俺等同じクラス?」 「何当たり前の事聞いてんねん! これからヨロシクな!」 そう言って渉が手を差し出す。 その手を取り、隼斗は渉と握手した。
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