運命

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夜、零に連れられて俺は寺の本堂にいた。 零「一応何もないよりマシだから…」 零が取り出したのは仏像に奉られていた一本の太刀。 「いいのか?なんだか大切そうな物だけど」 鞘から抜いてみると綺麗に研ぎ澄まされた刀身。 それはまるで磨き抜かれたダイヤモンドのように光を放っている。 零「もともとこの日が来たら渡すつもりだったものなの。遠慮しなくていいよ(笑)」 「なんかいろいろ悪いな」 零「ふふっ、結果で示してよね♪」 「あぁ…任せとけ」 とはいえ、これからも今日のようなことが続くと思うと足が震える。 (早いとこ対応策見つけないとな) 今日という日、俺の中で何かが変わった。そんな気がしたんだ…
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